かんそうのほんだな

僕だけがいない街 4巻 三部けい ケンヤくん

僕だけがいない街 4巻 三部けい ケンヤくん

前回の18年前は、ハートを磨きに磨きぬいた今より誰より輝いてた29歳でも、ボディが小学生であることに対してお行儀が良すぎたのと、協力者がいなかったこと!

という反省が多いに活かされた4巻です。

ていうか思ってた以上にケンヤが強力助っ人だった。

僕だけがいない街 4巻 僕だけがいない街 4巻

第4巻収録話
第19話 「ラストチャンス 1988.02」
第20話 「正義の味方1988.02」
第21話 「隠れ家 1988.03」
第22話 「カクレガ 1988.03」
第23話 「輪の外へ 1988.03」
第24話 「母と母と 1988.03」

実はもっと幼い時期にひとりの女の子・アッコちゃんを真犯人?らしき人物の魔の手から救っていた悟。

母が勤めていた加渡島建設の事務所の隣にある物置小屋で犯行が行われかけてたのを、幼児ながらの危機感で救った悟。
そして物置小屋から恨めしそうに悟を睨む目。

警察に連行されている悟は、警察の中にまぎれて光る「あの目」を発見したところで「リバイバル」発動。

「リバイバル」が行き着く先はそう、スタートボタンを押したら唐突に始まるカラオケモードにあの頃の少年達が目を白黒させて困惑したファミコン「ゴルゴ13神々の黄昏」が発売されたあの1988年。あらためて拝見すると、いいメロディと歌詞なのがまた笑いを誘います。
なぜそのパワーをもっとゲームの部分に…
あと、ちょっと調べてみたら1988年に発売されたファミコンのゲーム8割くらいプレイしている自分にちょっとビックリします。

さて、加代ちゃんも佐知子カーチャンも生きてる1988年に戻ってきた悟。

「失敗すれば次は無い これが最後の再上映(リバイバル)だ…!」らしいので、頑張っていきましょう。大事に行けよ。

とりあえず生きているカーチャンの顔をみてまずはひと泣き。泣ける。

そしてひと言。

「上野には電車一本で行ける」。

覚えておいて欲しい息子の言葉。

「将来の夢」とか「大人への憧れ」といった子供心をいつかどこかに置き忘れてきた大人に「リバイバル」のことを言ってもイタズラに大人心を混乱させるだけですし、悟がカーチャンに伝える事ができる精一杯のメッセージ。

現時点で言葉の意味は分かりませんが、のちのち母生存のフラグとなるのでしょうか?

昭和63年2月29日、加代ちゃんが連続誘拐殺人事件の最初の被害者となる前日。

前回の失敗を糧に、新たな決意を固める悟!
そしてその2ページ後にまんまと知将ケンヤくんにはめられる悟!

ケンヤくんほどの男ですから、ここ最近の悟の変化にとっくに気づいていました。

しかも悟別人説ではなく「別の人格が加わった」と観測している末恐ろしい11歳です。ロックマン2がパスワード方式になってホント良かったなぁ!とか思ってて良いこの時期に。
あとロックマン2は1988年末発売でまだ出てないじゃん。まだロックマン1をぶっ続けでクリアしなくちゃいけなかった時期じゃん。

自分の中の疑問を解決すべく、ケンヤくんは悟に貸してもいない本の話をして悟の反応を探っており、18年も昔の事など憶えていない悟が「無くしちゃったみたい」と返答した事から確信へ。

その事をさわやかに問い詰められ、11歳のケンヤくんに押されっぱなしの悟29歳でしたが、「思った事を声にして相手を照れさせる」能力でケンヤくんを見事照れさせるのに成功。そ、そんなことに成功しても…

しかし照れたことがきっかけに、無念の胸中を悟に吐露しはじめるケンヤくん。

ケンヤくんほどの男ですから、加代ちゃんの暴力によりうけた傷もご承知済み。
つねに周囲より一歩二歩引いた目線でいるため状況変化に聡いものの、その分突っ込んでいくアプローチが下手だった。という。

積極的に加代ちゃんに踏み込んでいってたここ最近の悟を見て胸を打つ思いだったケンヤは、悟に心酔ぎみに協力します。

「悟 お前は 何者なんだ?」の問いに「正義の味方」と応えてOK了承!してしまうあたり、やはり最初の協力者は小学生のケンヤくんで間違いなかったんや!

今回の「リバイバル」は最初の王様が旅の支度に20000ゴールドくれるくらい良いスタートです。

そしてさっそくケンヤくんのナイスアシスト発動。

ユウキに犯行意思が無いことを確認後、事件当日の夜にユウキの家の窓ガラスを割り、警察を動かしてユウキのアリバイを作ったのまでは良い29歳の動きでしたが、歩道橋の階段を降りる直前の加代ちゃんのカーチャンをインスタントカメラでこさえた自作スタンガンで強襲するという29歳あるまじき失態。な、なぜここで脱線を…

人体に接触するまえに電気が流れていないことに気づいた、気づいてくれた悟。
カメラを確認すると電池にビニールテープが巻かれてて!?

愕然とする悟に颯爽とケンヤくん登場。スタンドカラーコートが似合う11歳。

悟が最後に脱線することを見抜いてケンヤくんが、カメラに電気が流れないよう予め細工していたというさっそく11歳あるまじきボール運びを発揮。

悟はここ二日間くらいケンヤくんに尾行されてたことにまったく気づいてなかったし、ラストチャンスなので大事に行けよ。

ケンヤくんが居なかったら4巻のまだ半分もいってないのに、ラストチャンスが水泡と帰するところだった悟は、今度は加代ちゃんの誘拐を決意。

場所は隣の小学校・泉水小使われていないバスで、元アイスホッケー部の部室。
ここを加代ちゃんを匿う秘密基地にするらしい。

換気口の確保から、外から見えないように窓のを防ぐ作業。ケンヤくんの指示でてきぱき動く悟。11歳に指揮される29歳。

11歳レベルを軽く超えている知将ケンヤくんと、中身は29歳の頭脳を持つ悟。
二人の見た目は若き王子に保護され、加代ちゃんもそりゃあ満面の笑みです。

そして魔法少女に憧れていた時期はとうにすぎてても子供への理解力はバリ高な悟の母・佐知子カーチャンは、そんな悟の、11歳あるまじき行動力をあえて気づかぬフリをするのでした。

3月3日もバス生活続行。

協力者として新たにヒロミを加え、四人でトランプとかやったりなんかして。

この誘拐の結末に悩む男子一同でしたが、自分が言い出しっぺでみんなが協力してくれたでいいじゃんと、ケンヤくんほどの男でも気が付かなかったことをさらりと述べる加代ちゃん。この子もさぞかし名のある知将に違いない。

その夜、加代ちゃんが隠れ住んでるバスの中に物語の真犯人?らしき人物が入ってくるというハプニング。

加代ちゃんが息を潜めて隠れていたので気づかれる事はありませんでしたが、後日犯人がナゼかバスの中に置いていった誘拐道具に悟は戦慄。

泉水小は連続誘拐殺人事件の第2の犠牲者がでたところだったというとても大事なことをここでようやく思い出した悟は、この秘密基地でもまだ事件の輪にいることを確信して、もうひとつの基地・自宅へ。

ここまで子供達だけでなんとか過ごしてきましたが、やはり相手の真犯人も相当な手練。頼れるのは自宅、そして肉親です。

カーチャンも元の時間で真犯人に殺されているので、これもかなり危険な采配だと思われますが―――

「途中で投げ出さなかったらこうなった」

という、ことばの意味はわからんがとにかくすごい自信だった悟の言葉に「でかした」と褒める佐知子カーチャン約34歳。

夜はカーチャンはさんで就寝。

布団で横になりながらも、我が子と我が子が連れてきたガールフレンドが11歳あるまじき不届き千万な熱視線を交わしてて、子供に一定以上の理解力を見せるカーチャンもさすがに困惑。

カーチャンが右に寝れば悟と加代ちゃんが隣り同士でしたが、変な理解力が働いて阻止したと思われます。

次の日、加代ちゃんの家にいく悟・佐知子親子と、加代ちゃん。

当然のように烈火の如く怒っている加代ちゃんのカーチャン。
シャベルで一番ダメージ与えそうな角度で佐知子の頭部をフルスイングと、気合いが入っています。

佐知子は悟と加代ちゃんのおかげでシャベルの直撃はまぬがれ無事。
額にかすってちょっと血がでてますが、恐ろしいほど冷静な佐知子。

別の時間軸では加代ちゃんが死んでむしろOKみたいな手強い加代ママでしたが、児童相談課の人と加代ちゃんのカーチャンのカーチャンが入ってきてゲームセット。

加代ちゃんのカーチャン「明美」も、自分のカーチャンの涙ながらの謝罪に涙し、家庭内暴力の件については落着したもようです。

こうなる事も予想して明美のカーチャンを召喚したのは八代先生? 知将が多いマンガだなぁ

僕だけがいない街 4
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加代ちゃんは祖母といっしょに暮らす事になり、車でお別れ。

いつまでも車内から悟を見ている加代ちゃんの姿が見えなくなったところで次回です。


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