かんそうのほんだな

僕だけがいない街 6巻 正直シビれた

僕だけがいない街 6巻 正直シビれた

な、ナルホドォ…

そりゃまあ、ヒロインが二人になっちゃってたし?

このまま第二の人生歩んじゃうの?ってところもありましたが、うまーく合わせてきましたなぁという6巻です。正直シビれたね。

話のタイトルが見え辛くなっているのは、内容を読む前に年代で悟られないためらしいっす。

僕だけがいない街 6巻 僕だけがいない街 6巻

第6巻収録話
第31話 「敗北 1988.03」
第32話 「蜘蛛の糸 1971.10~1987.04」
第33話 「目覚め ****.08」
第34話 「閉ざされた扉 ***3.0*~***4.02」
第35話 「鍵 ***4.04」

犯人は八代だった!

なんとなく「ポートピア連続殺人事件」の有名なあのネタバレに口あたりが似てるんですが、多分偶然でしょう。

何度も誘拐事件を阻止していた悟はやはり八代のターゲットになっていて、今回「も」用意周到、巧妙な手口にまんまとしてやられた悟は、盗難車ごと氷が張ってる冬の川に落とされてしまい絶体絶命の危機に!

しかし頭の良い殺人鬼・八代も人間。悟の超能力まではさすがに気づかなかった! 想像が付きようもなかった!

いまだ! だすんだ! 「リバイバル」! 

―――の前に、八代学が歪んでいくまでの過去話が挿入。

裕福な家に育った八代学には2歳年上の兄がいましたが、この兄が道徳観念が育つ事なくどっぷり甘やかされてワガママに育った男で、中一にして弟の八代学に女子児童を連れてこさせては悪戯をしていた人の皮を被った人。それは人なんじゃ?

まあ、それはそれとして。

このダメ兄貴のせいで八代学は、小五にして女子児童を言葉巧みに物置に連れて行く術を鍛えられており、もともと頭も良かった頃から傷ついた女児の心のケアまでこなせる子に。

小学生の頃から物事を計画的に完遂させることを身につけていた八代学が中学生になったある日、兄と女児が入っている物置の見張りをさぼって遊びにいって戻ってくると、兄が女児をあやまって窒息死させてしまっている事態に遭遇。

「学…お前 何て事してくれたんだ…!」

とダメ兄貴。
八代学が見張りをさぼったことに対してではなく、これは八代学がやったことだと脳内切り替えての発言。

そんな兄貴の頭から芥川龍之介の作品「蜘蛛の糸」のような糸が見えるようになった八代学。

他のハムスターの死体を踏み台にしても生を勝ち取った、八代学お気に入りのハムスターの餌を女児の死体の付近に置く事で、是が非にも弟のせいにしようとしてた兄から見える「蜘蛛の糸」。

小説「蜘蛛の糸」で、釈迦がカンダタに見せた生殺与奪の権利が視覚化したような光景。

八代学はためらいなくその糸を切ります。現実には首つり自殺に見せかけて兄を縄のトラップで殺害。中学生で警察の目を欺いた完全犯罪。

兄の影響からか、元々備わっていたものなのか、教員になった八代学は最初の女児誘拐を試みるも、これは悟によって阻止。アッコちゃんセーフ。

悟に車内で話していた「女性で一回失敗している」件は、女児誘拐殺人を婚約者に感づかれての、またしても自殺に見せかけた殺害でした。

そんなある日、鏡をみたら兄にも婚約者にも見えていた「蜘蛛の糸」が自分の頭にも見えることに思わず笑っちゃっう八代学。

これが、自分の生死が自分次第の現れなのか、それとも誰かに生殺与奪の権利を握られている現れなのかは今のところ不明。

そして美琴小学校5年4組の担任となった八代学です―――

―――で、盗難車ごと冬の川に落とされた悟は、当然「リバイバル」で華麗なる脱出! …する余裕もなかったのか、そのまま意識不明の重体に。15年植物人間として過ごしてしまいました。

再び目を覚ます事ができたのは母・佐知子の献身な介護と、仲間たちの懸命な募金活動が起こした奇跡。

悟少年が運良く早めに救助されてからの時間は、ケンヤくんが残したファイルにて読者に分かりやすく解説。ケンヤくんが悟のために書き記した物。

息子の安全を第一に考えている母・佐知子は、15年の月日から目が覚めた悟にそのファイルを見せるか見せまいか苦悩されてます。

15年後のケンヤくんは弁護士、ヒロミくんが医師(インターン)と立派な大人に。

そして加代ちゃんはヒロミと結婚。一児の母となっておりました。

もちろん悟は泣いてました。嬉しくて。

加代ちゃんとの会話の最中、努めて顔にはだしませんでしたが頭の中で困惑が止まらない悟。

悟は断片的な記憶喪失になっており、29歳の記憶を持ちながらこれまでの記憶を所々、「リバイバル」や真犯人、誘拐事件といった、よりにもよって重要な部分をしっかり失っておいでです。

これは色々自分を思い出すのに苦労しそうだは。

僕だけがいない街 6
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なもんで、速攻で警察に駆け込んで「犯人は八代でーす!」ができない&15年眠ってたせいで身体がロクに動かせない状態。

もうちょっとで開きそうな記憶の扉の鍵に苦悩している悟の前に現れたのが、あの時の時間軸とちっとも変わっていない、虚偽には顔面パンチの女子高生・愛梨でした。

といったところで次回です。


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