かんそうのほんだな

僕だけがいない街 7巻 三部けい スパイス

僕だけがいない街 7巻 三部けい スパイス

元の時間では愛梨、18年前に戻ったときには加代ちゃんがヒロインを担当していましたが、八代学に敗れて15年間を意識不明の状態をすごし、その間加代ちゃんはヒロミと結婚して一児の母に、「リバイバル」してやり直しているため愛梨は無関係な子に…

…という、まさかヒロイン不在のマンガになるとは見抜けなんだ。

もうヒロイン枠はケンヤくん改め、弁護士となった小林賢也か、カーチャンが担うしかないなぁ!

いやどーりでカーチャンいつまでも若いわけだは!

僕だけがいない街 7巻 僕だけがいない街 7巻

第7巻収録話
第36話 「始まりの地点 2005.05」
第37話 「足音 2005.07」
第38話 「ユウキ 2005.08」
第39話 「愛梨 2005.08」
第40話 「待ち焦がれた未来 2005.08」

15年の眠りから目覚めた悟をネタに、いたずらに人が興味を惹きそうなタイトルつけてメシのタネにしようとしていたデバガメを顔面パンチで撃退した愛梨。

その愛梨をみて、失われた記憶がとり戻せそうな感覚を覚える悟。

記憶の扉を開く鍵は愛梨が持っていたのだ!

最初の時間軸では訊かなかった愛梨の夢。その夢を訊いたとき、再び悟はダウン。

またも目が覚めない状態になった悟の意識では、加代ちゃんもカーチャンも殺された最初の時間軸と、「リバイバル」して加代ちゃんを救った時間軸の記憶が交差しております。
これは記憶を取り戻したくても混乱しますわぁ。

目が覚めない眠りのなかで今度は記憶をつなぐ鍵に困っておりましたが、カーチャンが殺されている映像で気合いの復活。愛梨に会ったあとダウンたあの日から、さらに386日経過しておりました。

2005年7月。悟は取り戻さなくてはいけない「記憶」の為にまた厳しいリハビリを開始。

その「記憶」の始まりは2006年、加代ちゃんもカーチャンも殺されたあの最初の時間軸である「未来」にあると確信している悟は、加代ちゃんもカーチャンも殺されていない「現在」の「成功」を完成させるため必死です。

この「成功」を完成させる為に「始まりの記憶」に辿り着くんだ…!

僕がくり返し生きた街。

殺人事件が起こらなかった街。

そして

僕だけがいなくなった街。

―――「僕だけがいない街」の始まりはきっと あの娘がいた時間だ。

…ぅをぉぉ、語学力が試されるるるぅ~…

ちょくちょく詩的なこと仰るんで、読んでるこっちの脳が何度も「リバイバル」してしまいましたが、

つまり、18年前に飛んだ2度目の「リバイバル」で八神学による加代ちゃんら殺人事件の阻止にようやく「成功」したこの時間軸を八神学を逮捕に追い込むことで完全なる決着とするためには、失われた記憶がどーしても必要で、その失われた記憶を取り戻す鍵は、最初の時間軸で警察に連行されながらの「リバイバル」直前まで自分の味方でいてくれた愛梨にある! 時間軸が違うからこっちの愛梨は自分の事をよく知らないはずだけど、こっちは愛梨の顔を見りゃあ記憶なんて一発よ一発! ってことで大体合ってる合ってる?

さておき。

途中までカーチャンの佐知子の心境を語っていたコマが続き、新聞で悟の意識が戻ったのを知ったとかなってるあたりからなにやら噛み合わなくなって、いつのまにか八神学の心境にチェンジ。

八神学は計画を悉く先回りして邪魔してきた悟に大勝利してからというもの、奇しくも悟の母親である佐知子と気持ちがダブる状況になっておりました。

八代学は「蜘蛛の糸」の釈迦のように生殺与奪の権利をこちらが完全掌握している相手より、殺すつもりで大ビンにブチ込んだハムスターの群れの中で唯一他のハムスターの死を乗り越えて生き延びたハムスターに心を奪われたように、奇跡の復活を遂げた悟にすっかり心を奪われてしまっているご様子。

そして悟という好敵手を失った日からご無沙汰だった負の感情も、悟が意識を取り戻したと同時に呼び戻されたようで、女子児童の敵・八神学も復活。

病院で悟と友達になった久美ちゃんを見る、女子児童の警戒心を完全に除去してくる綺麗な瞳が、老いて益々壮んなところをアピールしておられます。

愛梨の電話番号は気合いで思い出したものの、ユウキの手紙から勇気をもらったことで、愛梨とは直接会うことを決意する悟。

松葉杖で街を歩いると徐々に最初の時間軸の記憶が蘇ってきているのを感じた悟は、こちらに向かって歩いてくる愛梨を偶然発見。

段々と近づいてくる愛梨に、加代ちゃんもカーチャンも殺され、しかも自分が容疑者扱いとひっでぇ時間軸だったけれども、愛梨との思い出はすっごい大切な時間だった事がこみ上げるこみ上げる。

今の時間軸での愛梨は悟の事をほとんど知らない愛梨ですが、悟は想いのあまりうっかり手を伸ばし、端から見たら不審者と思われても仕方ない行動と笑顔をやりかけてたその瞬間、記憶が一気に加速。

断片的な記憶しかなかったため「AIRI」と読んでた名前が「愛梨」に。
そして自分のせいで愛梨を事件に巻き込み、散々悲しい思いをさせてしまった事まで思い出した悟は、愛梨に伸ばしかけてた手を一旦戻し、遠ざかる彼女の背に別れのバイバイ。

最初の時間軸との完全な別れで御座います。

そしてヒロインいなくなっちゃった!

しかしまだカーチャンと賢也がいます。久美ちゃんは…もうちょっと大きくならないとなぁ。

悟の入院している病院にお祭りのチラシ。「さざんかの集い」。

久美ちゃんとカーチャンは乗り気で、悟、そして賢也はこの「さざんかの集い」が、真犯人が仕組んだものということに薄々感づいている様子?

八代は西園に改名して市議会議員をやってましたが、「古賀」と名を偽ってやっぱり「さざんかの集い」に参加。カーチャンも乗ってるワゴン車の運転手。

僕だけがいない街 7
僕だけがいない街 7
三部けい(著)
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西園は例によって用意周到、万全の構えの様子です。最終決戦は近い?

はたしてカーチャンは生き残れるか? 賢也は? 悟は? そして愛梨は本当に物語から退場なのか?
久美ちゃんは…もうちょっと大きくならないとなぁ。

といったところで次回です。


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