かんそうのほんだな

僕のヒーローアカデミア 10巻 堀越耕平 あれがオール・フォー・ワン

僕のヒーローアカデミア 10巻 堀越耕平 あれがオール・フォー・ワン

「THE番外編 ~梅雨ちゃんのけろけろ日記~」に入る前のコメントで言われているとおり、本編はずーっとドシリアスです。

微笑ましい場面は、出久くんらの変装のとこと、狭い通路で八百万がつっかえそうになってたとこくらいでしょうか。

何がつっかえそうだったかは思春期特有のまどろみの中にこそ答えがありそう。

この作品が徳弘正也先生とか北条司先生といった、いわゆるモッコラーな先生の作品なら、このあと男子諸君がなぜかつっかえて前に進めないといったギャグで畳みかけてきそうな気も無きにしも非ずですが、堀越耕平先生は比較的健康的なお色気で勝負されているフシが見受けられますし、今とても大事なドシリアス展開なのでセーフ。

 

僕のヒーローアカデミア 10巻 僕のヒーローアカデミア 10巻

第10巻収録話
第81話 「がなる風雲急」
第82話 「転転転!」
第83話 「敗け」
第84話 「飯田から緑谷へ」
第85話 「バカばっか」
第86話 「嵐の前」
第87話 「GEKITOTSU」
第88話 「オール・フォー・ワン」
第89話 「全ては1人の為に」
番外編 「梅雨ちゃんのけろけろ日記」

 
開闢行動隊による爆豪くんの拉致は、仲良し1-A生徒諸君のガッツで見事阻止された…かに見えましたが、開闢行動隊のひとり、人を小さな玉に閉じ込める個性を持ったMr.コンプレスによってやっぱり拉致されました。

前回の暴れっぷりにより敵側に高評価を受けた常闇くんまでも、爆豪くんと同じく飴玉サイズになってMr.コンプレスの手の内に。

 
空を飛んで去って行くMr.コンプレスに、麗日の“無重力”と蛙吹のカエルの舌による遠投の合わせ技で追いつく出久・轟・障子の三人。

一時はMr.コンプレスを取り押さえるも、移動に大変便利な黒霧が現れて逃げられてしまいました。

ギリギリの所で常闇は取り返したものの、爆豪くんは黒霧のゲートの中へ。

 
この出来事で、林間合宿に参加した生徒40名の内、

意識不明の重体15名
重軽傷者11名
行方不明1名(爆豪くん)

 
プロヒーローは6名中、

重体1名
行方不明1名

と大惨事。

雄英高校は世間から糾弾を受けることとなりました。

 
雄英教師内でやはり上がってくる「内通者」の存在。

互いの疑心暗鬼は内側からの崩壊をまねくのでやめたまえやめたまえな雰囲気のなか、内通者の件については根津校長に一計があるもよう。

 
またしても病院送りの出久くん。毎度爆竹が内側から爆発したような壊れ方をする両腕は、あと2~3回が限界らしい。まだピッカピカの1年生なのに涙で明日が見えねえ。

轟くんの出生の時もそうですが、時々このマンガはビックリするくらい重たい設定を盛ってきて心配になります。

 
そんな状態の出久くんですが、切島は1-A生徒による爆豪救出を提案。轟くんも参加するらしい。
あらあら轟くんったら、友達ができて随分感情で動くように…

1-A生徒の中では反対の意見も多い。

特に強く反対するのはやっぱり飯田くん。これはプロに任せるべき案件だと至極もっともな意見。
蛙吹の「ルールを破るというのならその行為は敵のそれと同じなのよ」もいいですねえ。上手い言葉使ってきますねえ。

 
でも少年たちは行く!

嗚呼ッ、ゆーこと聞かない子たちね! 反抗期かしら?

 
この、大人には任せていられない!と子供が無茶する展開は実に少年マンガ的ですが、

オールマイト含むプロのヒーローたちが、今度は大人達がしっかりしなければ!というところを見せようとしているところだし、出久くんのお母さんの心臓が心労でもたないし、出久くんの両腕がもうすぐ限界です。

そんな描写がなまじしっかり描かれているため、そういったものをうっちゃって押し通るこの展開、友を思うカッコ良さよりも先に、大人を信用できないワガママな感じが少々際立っている気がいたします。出久くん参加しちゃうし。

 
出発時、そんな出久くんを思わず右フックする飯田くん。

嗚呼ッ、参加者中一番ケガ人なのに! せめて元気な轟くんに…

でもここはちょっと殴ってでも止めるべきかも知れない。

ただ、自傷マニアの気が感じられるくらい痛みに激強い出久くんに、愛の右フックがあんまり効果的ではなさそう。

 
かつて飯田くんの私的暴走を止めてくれた出久くんと轟くんが、爆豪くんの救出に向かうことが気が気でない飯田くん。「あんまりじゃないか!」

 
戦闘無しで助け出す。ようは隠密活動だからルールに触れない戦い方。

 
とか言ってますが、えー本当ぉ?

「考えるより先に身体が動いていた!」という先人の言葉は結構ですが、プロの大人がヤル気になってる時くらいは任せた方が…

 
ふーヤレヤレ、何を言っても平行線。

ということで飯田くんも参加。皆のストッパーとして頑張る所存です。

 
今回の参加者唯一の紅一点・八百万もそんな感じ。

戦闘皆無の救出の現実性の無さ、現場を見てその難しさと非現実的発想に、聞き分けの無いBOYたちが気付いてくれることを切に願っております。

 
顔が敵に割れている出久くんたちはドンキで変装。

合宿で現れた脳無に発信器を取り付けていた八百万の道案内で、敵のアジトらしき建物に到着。

しかし出久くんが辿りついた敵のアジトは、爆豪くんがいるところとは別の場所。脳無の格納庫でした。

部屋の中の「安全第一」の看板がお茶目。

 
一方ヴィランサイド。

初期とはうって変わって、爆豪くんと会話で分かり合おうとする死柄木。こちらは出久くんらと違って随分大人。
ゆーこと聞かない爆豪に顔面爆破されましたが至って冷静な試合運びを見せます。よい先生に恵まれた。

でもやっぱり人の話を聞かない爆豪くんに手を焼き、再び眠らせておこうとしたところでプロのヒーローが突入。

オールマイトを先頭に、若手実力派なシンリンカムイ、古豪グラントリノもなだれ込んできて、死柄木や黒霧、開闢行動隊だった人たちも一気に捕縛。

死柄木は脳無を呼び出しますが、脳無の格納庫にもプロヒーローの手が回っており、鮮やかに制圧されております。

神出鬼没が厄介な黒霧はエッジショットにより気絶。万事休す。

 
こうしてあっさり死柄木一味は一斉検挙となりかけましたが、死柄木の呼びかけに応えるように突如黒の液体が空間から吹き出し、中から大量の脳無が出現。

また黒の液体は死柄木一味と爆豪くんの口からも噴出。そして彼らを飲み込んで何処かへ消えてしまいました。グラントリノ曰く「対象のみを転送する」系の個性。らしい。

 
黒の液体の主はオール・フォー・ワン。

脳無の格納庫に現れてその場にいたヒーローを全員一掃し、黒霧に代わり脳無を転送。

代わりに死柄木一味と爆豪くんを回収しております。

 
つい先ほどまで、プロのヒーローの仕事の速さに安堵していた出久くんたちでしたが、オール・フォー・ワンの出現で壁に隠れて息を殺す事しかできない状態。キョンシー映画を思い出すなあ。

爆豪くんがオール・フォー・ワンの目の前に転送されてきたことで、無茶して動こうとする出久くんを飯田くんが阻止。
八百万も吐きそうな顔しながら必死に切島くんを掴んでます。

口約通り、聞かん坊たちのストッパーを必死に務める二人のガッツに拍手。

 
僕のヒーローアカデミア 10巻
僕のヒーローアカデミア 10巻
堀越耕平(著)
Amazon 僕のヒーローアカデミア 10巻詳細ページへ

 
オール・フォー・ワンほどの実力者が、薄壁一枚向こうの出久くんたちに気付いてないわけ無さそうですが、その前にオールマイトが見参。

いきなりヒーローとヴィランの頂上決戦が始まろうとしているところで次回です。


関連記事

è