ヒストリエ 5巻 岩明均 ありがとうさようなら
カルディアに戻ってきたエウメネス。
話は1巻の青年編の続きとなります。
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ヒストリエ 5巻
第5巻収録話 |
ヒエロニュモスの焼け跡で4巻分くらいたそがれたエウメネス。
幼少時なついていた猫のあとをなんとなしについていくと、地べたで寝転がっているヒエロニュモス兄発見。
案の定ヒエロニュモス家は没落し、へカタイオスのお情けでなんとかその日その日を過ごしているご様子に。
ヒエロニュモスの案内で育ての親である先代ヒエロニュモス父と、母のテレシラの墓前へ。
テレシラの墓には本人の希望でエウメネスの絵が刻んであるのを見て、別れ際に取り乱した謝罪と、育ててくれたことへの感謝を墓前に添えるエウメネス。
元従者だったカロンは、エウメネスが買い取られてから数年後に自分を買って自由の身になっており会えず。
その後、旧友の家に一晩泊めてもらい、他の子たちの「あの人は今」話に花を咲かせたり。
天才エウメネスの頭脳をもってしても、お前の元カノが○○に嫁いだ。という話には「あ そう」しかコメントだせないのはしかたなし。
意外とあたたかく迎えてくれた感じの故郷でしたが、ヒエロニュモス殺しの犯人ひとりで、やけに老けたゲラダスの歓迎は厳しく。
おそらくエウメネスがリベンジに来たと思ったためか、不意打ちで殺しにかかったところエウメネスのカウンターを喰らってあっさり死亡。
いきなり殺人犯になってしまったエウメネスは、余韻を楽しむ間もなくカルディアを去ることを余儀なくされますが、ヒエロニュモス殺しの主犯であるヘカタイオスに速攻で見つかり追われる存在へ。
脱出困難な状況に陥りましたが、カルディアに入る際スカウトしてきた怪しい商人・アンティゴノスが、実はカルディアに交渉しにきたマケドニア王・フィリッポスだったため堂々と門を出れるように。
奴隷が少ないマケドニアの首都・ペラで書記官を務めることになったエウメネス。
ヒストリエ 5
岩明均(著)
首都の仕事にも慣れてきた頃、左目の上あたりに蛇のアザを持つ青年と目が合ったところで次回です。
あ、やっとコミック表紙の目を射抜かれている人がフィリッポスって分った…