ヒストリエ 6巻 岩明均 アレクサンドロス with H
おでこに蛇のアザがある少年こそ、あのアレクサンドロス。
例によって、その人物の名前くらいは聞いたことますが、たしか…大王?くらいしか分りません。ぐふっ
![]() |
ヒストリエ 6巻
第6巻収録話 |
ヘカタイオスもカルディアで歯軋りしてそうな一足飛び出世となったエウメネス。
史上最強にして最も革新的と謳われる王フィリッポス。
優秀な後継者にギリシア随一の名将、何よりも大きな王立図書館の存在に、「もう言う事ねえなあマケドニアは! 」とご満悦のエウメネスでしたが―――
その優秀な後継者・アレクサンドロスの母であり、フィリッポスの第4王妃・オリュンピアスは、全裸で生きたニシキヘビ?を2匹身体に巻き、息子の名前を呟いてはもっそい悦に入っている変な人。
こんな人を嫁にしてるのだから、フィリッポスがどれだけ革新的な王だったか窺え知れます。
しかしまあ、嫁が変なのはフィリッポスも感づいているみたいで、「ミエザの学校」を作ってそこにアレクサンドロスを入学させたのは、オリュンピアスと距離を置くのも目的のひとつだったみたい。
左右の瞳の色が違うのと、おでこに蛇のアザがあるのが特徴的な少年アレクサンドロスは、ミエザの学校の学校で大いにキャンバスライフ。
頭が良くて運動もでき、若くして一歩下がった視点から人材把握もやってのける。と、ここまでは後継者たる器。
ただ、そのやさしさゆえか、ひとたび落ち込むと思いっきりバンジージャンプしてしまうのが彼のチャームポイントとなっています。
ある日クラスメートと馬で散歩中、橋の壊れた場所を見事馬でジャンプして仲間の賞賛を得るアレクサンドロス。
「はは~ん、さてはガケの高さと水流に惑わされて、幅が広く感じるだけだな?」
と、はたして本当にアレクサンドロスと同じ考えに至っていたのかは分りませんが、数学は得意だけどコミュニケーション能力の方は、なんというかその、まあ…、こっちが分ってあげるしかないよね?的な存在のクラスメートのハルパロスくんが続いてチャレンジ。自分の乗っている馬がもっそいガケの下をガン見してるのも気付かず。
そしてジャンプが届かず滝の下へダイブ。
偶然滝の下に訪れていたアリストテレスの人工呼吸と心臓マッサージのおかげで、数学は天才的だけどコミュニケーション能力の方は子供はもう寝なさい何時だと思っているの的なハルパロスくんは一命を取り留めるも、元の生活ができる身体に戻るかは不明。
このショックでアレクサンドロスの中のもうひとりの存在・ヘファイスティオンが表にでてきます。
おでこのアザが消え、しゃべり方も若干アウトローに。性根の腐ったワルではなさそう?
ヒストリエ 6
岩明均(著)
マケドニア内でも空気読んで若干タブーになっているこの二重人格。
しかし、アレクサンドロスはいい子だけど、いまいちワイルドさにかけるのよねぇといった方もこれで満足です。
あと母のオリュンピアスは2ラウンド月刊アフタヌーンしてました。