ドラゴンボール 25巻 鳥山明 はじめてですよ…このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は
お待たせしました!
弱冠9歳でこの世を去ってしまった誇り高きナメック星の戦士・ピッコロすわんがこの巻で復活します!
ふるさとの住民をCritically endangeredレベルで絶滅危惧種にしくさったフリーザに、今、緑の拳が光って唸る!
うははははーっ!!!!! きさまらに殺されたナメック星人の怒りをおもいしれ!!! 勝てる!!!!!
自分より強い相手とカラダを強制交換してしまう危険な技・「ボディチェンジ」の使い手のギニュー。
特戦隊のジースが歯が立たないほど、というか第一形態のフリーザのパンチならギリでキャッチできるまで飛躍的すぎるパワーアップしているベジータすら回避できない「ボディチェンジ」が厄介極まりない。
しかし、そのぉ… そんな超スピードで発射されているハズの「ボディチェンジ」ですが、2度も重傷の悟空に邪魔され、ギニュー自身はナメック星のカエルっぽい小動物に。
こうなってしまっては「ボディチェンジ」を使用する事はできません。
カエルとお話ができる首輪状の翻訳機でもつくってくれる天才科学者がいないかぎり、ギニューはもう、もう再起不能でしょう…
カラダは戻ったものの「こんなチャンスはめったにない!」とばかりにベジータに念入りにボディをぼこぼこにされてしまってたので、せっかくナメック星に降り立ったばかりなのに速攻メディカルルーム行きの悟空。初日からとんだ旅行になってしまいました。
「とどめだーっ!!!!! 死ねーーーーーっ!!!!!」
と悟空を殺す気満々だったベジータでしたが、ボロボロになってるクリリン達に戦闘服を一式用意してあげるやさしさを披露。
フリーザの船に入ったとき自分も早々に着替えていたので、身だしなみはキチンとしていないと気が済まないタイプなのかもしれない。
その内立派なヒゲとかはやして笑われて止めるかもしれない。
10倍以上の戦闘力の差でありながらネイルの相手をしてあげているフリーザ。
容赦ない非情な敵とみせかけ、かなり高度な手心の使い手で御座います。
しかしそのまま使命に殉じる男とみせかけ顔面ブン殴られて相当痛かったのか、デンデが地球人に神龍を呼び出す合い言葉を伝えに行ってそろそろ合流しているころだニヤリと、言わなきゃいいのにフリーザにしゃべっちゃうネイル。
そして「ただの時間かせぎだったのか!!!」と、てっきりご承知で相手してやっていると思えばまったく気づいていなかったフリーザ様。キレながらその場を急ぎ飛び去ります。
そしてデンデはまだ地球人をさがして飛行中という。
ネイルは直後に顔面に喰らった裏拳が相当効いていたようです。
…が、クリリンが最長老の元に向かっていたおかげでデンデは無事合流。神龍用の通訳が手に入りました。神龍は普通にしゃべるけど。
そして「ここんところ眠ってないから」と、よりにもよって大事なドラゴンボールからやや離れた位置でベジータは爆睡中という大チャンス!
フリーザはまだ遠く、ベジータは爆睡中ということで、駆け足ではありましたがそこそこ余裕を持って
「ピッコロを復活」
「ピッコロをナメック星に」
というふたつの願いをナメック星の神龍にかなえてもらう事に成功したクリリンたち。
フリーザの接近で目が覚めたベジータがクリリンたちの出し抜きに気が付いてカッ飛んできてますが、故郷の仲間を殺されて闘志をセブンスセンシズまで燃やしているピッコロすわんがいればもう何も怖くな…
なにいっ、ぴっころがいない! いったいどこへ・・・
「ど どこかの場所に… こ ここへきてほしかったのですか!?」
こんな同族が死屍累々の星でピッコロにどこを観光させる気だったのか、この土壇場で不思議な言葉を発するデンデ。ナメック語かな?
さて、叶わない想いならあなたを忘れる勇気だけと言わんばかりにプリプリのベジータ到着。
おおっ、今気づきましたが奇しくもベジータのおでこのカタチで偶然にも「M」繋がr
はい
金のハンドルで街を飛びまわらんばかりにプリプリだったベジータも、またみっつめの願いが残っていることを聞いてニッコリ。ちょろい。
そしてみっつめの願いを言う前に最長老の寿命が尽きた事で神龍が消滅。またベジータがキレるという、ドリフだったらオバちゃんたちの笑い声が聞こえてきそうな展開。
しかしクリリン達がベジータの鉄拳で思い出に変わる前にフリーザが到着。
ベジータはキレ芸やってる場合では無くなってしまいました。
不老不死の夢破れ、すぐにでも全員夜空に黒にしてしまいかねないテンションのフリーザでしたが、それでも「じわじわなぶり殺し」らしい。
530000という圧倒的戦闘力が怒っていらっしゃいますが、ベジータは「やってみやがれ!!」と強気。
ほんのちょっと前リクームごときにぼこぼこにされた男が、一回瀕死パワーアップしたくらいで何を不思議な日本語を…と思いましたが、フリーザのパンチを2発ともキャッチする大成長。
リクームにボコられたときが30000~40000くらいだったとして、10倍くらい上がってませんかね?
ここでいい気持ちになって「変身しろフリーザ!」とか言ってしまうのがベジータの便利なところ。
ザーボンに1度変身で痛い目見ておきながら、フリーザの変身を前に怯えるクリリンに対し「おそれるなハッタリだ… そこまでは変わらん」とか言っちゃうベジータはコチラで御座います。
そして変身して戦闘力1000000以上になったらしいフリーザに歯が立たず。
「オ…オレたちの命運は つ…つきた…」と早々に諦めるのもまたベジータの持ち味。この芸風はもうちっとだけ続くんじゃ。
ヘタレは置いといて、悟飯のピンチにデンデの能力で回復したクリリンが気円斬→太陽拳と、ちょっと活躍。
太陽拳→気円斬の、誰もが夢みたドリームコンボなら悟空ピッコロの出番を差し置いて大金星も狙えただけに惜しい。
悟飯もデンデによって瀕死パワーアップをつげ、勝機がちょっとだけ見えてきて元気になるベジータ。
そこにピッコロ登場。
悟空のライバルはいつだってピッコロ!と思っていたあの頃は、ここがマジいいシーンだったんっすよ…
「うれしい申し出だがオレはゴメンだ! オレはオレでいたい! 人格まできさまなどとは同化したくはない」
などと嫌なのか実は満更でもないのか、まるで恋する乙女のような複雑な言葉を放ったのち、結局ネイルと同化した今のピッコロすわんは…
究極のパワーを手に入れたのだーーーっ!!! うははははーーーっ!!!!! テンション高かったのだーーーっ!!!!!
そうとは知らずに「ドラゴンボールでなにをたのんだかとおもえば…」と心底呆れているベジータ。
「フリーザをかたづけたあとこんどはきさまの番」とピッコロ。
この時点では広いベジータのおでこにデコピンでカタがつきそうなほどピッコロがアゲアゲになってましたが、まあすぐ上下する力関係です。
ドラゴンボール 25
鳥山明 (著)
故郷の仲間を殺されたことの怒り、そして同化前にネイルに打倒フリーザを託された事、いっぱい背負って登場したピッコロの久しぶりのソロ活動。
先ほどベジータたちを追い詰めてたフリーザ相手に、ひとりで互角以上の戦いを見せる緑の勇姿がそこにありました。勝てる!!!!!
といったところで次回です。