3月のライオン 1巻 羽海野チカ わかっているだろう?香子

3月のライオン 1巻 羽海野チカ わかっているだろう?香子

「ハチミツとクローバー」の作者・羽海野チカ先生の2つめの連載作品。

ってーこと以外まったく予備知識無しだったので、どこの腹筋に気合いを入れて作品に望めば良いか悩みました。

腹筋なら腹の肉に気合いを入れればいいと思います。

3月のライオン 1巻 3月のライオン 1巻

第1巻収録話
第1話 「桐山零」
第2話 「河沿いの町」
第3話 「あかり」
第4話 「橋の向こう」
第5話 「晴信」
第6話 「夜空のむこう」
第7話 「ひな」
第8話 「ブイエス」
第9話 「契約」
第10話 「カッコーの巣の上で」

柔らかなカラーイラストから入って、いきなりお洒落たっぷりの女の子から罵倒を受ける夢を見て目を覚ます主人公という、童話のようなタイトルからは想像もできなかった出だしで掴みはOK。

独り暮らしの広い部屋で、カーテンもしてなければ、私物入りっぱなしと思われる段ボールも未開封状態で起床している主人公・桐山零。
もうこのカットで、なんか、難しい子なんだなって。

桐山くんは高校生でプロ棋士。

出だしのいきなり荒れていらっしゃる家庭環境や、なぜ親戚でもない川本さんちの3姉妹に懐かれているのかはこの巻でゆっくり明かされていきます。

川本さんちも川本さんちで、早くも母親が亡くなっており、現在は長女のあかりが昼は祖父の和菓子屋、夜はホステスをやって家計を支えている様子。父親もいないみたい。

川本さんちの次女・ひなたは中学生。ヒナちゃん。
1話出だしのギンギラギンでさりげなさのない罵倒娘とは真逆でおぼこい子。料理の腕は姉にまだ及ばず。

末っ子のモモちゃんはまだ保育園に通っている幼児。

…3姉妹ともけっこう年が離れてますが、だ、大丈夫でしょうか?
桐山くんが複雑な家庭環境なだけに、川本さんちの事情もちょっと警戒してしまいます。

桐山くんは無理矢理先輩に飲まされて酔いつぶれているところをホステスの仕事帰り?のあかりに保護してもらった経緯があり、川本さんちとはその頃からの付き合い。

以来、川本さんちでご飯を食べたり、ときにはそのまま寝たり、和菓子の仕込みを手伝ったり、おつかいに行ったり、モモちゃんの世話をしたりと、もう川本さんちに住み込みでいいんじゃないかなあというお付き合い。

ただ桐山くんはプロの棋士。

プロの棋士たるもの、対局がない日は普通のスポーツ選手のようにトレーニング(練習・勉強)があります。

「オレは研究は1人の方がはかどるタイプなんだってば」

と押しかけライバル・二海堂晴信に言ってるので、いかに口当たりまろやかな美人3姉妹がいようが、ひとりの時間も大切にしていくタイプのようです。

二海堂晴信は少年時代に桐山くんに敗北してからというもの、桐山くんを終生のライバルとし日々棋士道を邁進している高校生。

二海堂くんは執事付きのいいとこの坊ちゃんらしいが、ありがちな嫌みが無く、もっちりプリプリボディが川本さんちの長女と末っ子に大ウケ。

ただ持病を患っているらしく長時間集中力を要する将棋を続けて大丈夫なのか心配。

お話はこのコミック最後のほうまで比較的ほんわかムードに進んでましたが、1巻終盤で色々と紐解きがされます。

桐山くんは幼いときに両親と妹を事故でいっぺんに失っており、「将棋が好き」と偽って、将棋大好きな父親の友人に引き取られました。

内弟子として桐山くんを引き取った父の友人は、根は悪い人では無さそう?な人なのですが、こと将棋のことになると周りがあんまり見えないタイプ?将棋が得意なのに?な御方。

桐山くんの将棋の才能にいち早く気づいた目利きはさすがですが、桐山くんに勝てなくなった実の娘を無理矢理奨励会を辞めさせたり、桐山くんに追い抜かれたショックで将棋をやらなくなった実の息子に関しては「自分で自分を調整・修理できる人間しかどのみち先へ進めなくなる」とノーフォロー。

そりゃあ桐山くんもたまらず独り暮らし始めますわといった環境でした。

3月のライオン 1巻
3月のライオン 1巻
羽海野チカ(著)
Amazon 3月のライオン 1巻詳細ページへ

他の鳥の巣を占領して育つカッコウを見て「この鳥はボクだ…」と痛感する幼い頃の桐山くん。

プロの棋士になって自立し、引き取ってくれた家庭をこれ以上壊さないこと。

桐山くんがとりわけ好きといった表現もしない将棋に励む理由は、こういう重たい理由からきてました。といったところで次回です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク