週刊「今週のキン肉マン」 第182話 サダハルとの約束!!の巻 ゆでたまご
せっかく夜逃げしてまで気合いを入れて望んだのに、まったくネメシスに歯が立たなかったキン肉マン。
まともに戦って勝てない相手なら心を揺さぶればいいじゃない。
ということで、ネメシスのことを本名の「サダハル」と呼んで話に割って入ってきた真弓が、フィジカル完璧なネメシスの心を揺さぶる事ができるでしょうか?!
個人的にはネメシスがスグル側に同調しちゃったら武道さんがひとりぼっちになるので、意地張って欲しい。
かつてのラーメンマンのように、まさか真弓やハラボテも自分があまりに強いためうっかり「聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)」に?
と思っていましたら、もっと昔の出来事でした。
まだ真弓のおでこが「王」ではなく「王子」だった幼少時のお話…って、現大王はキン肉スグルなんだし、今の真弓は「前王」に変わんなきゃいけないんちゃう?
ともかく、子供心がエキサイトして虫取りから迷宮探索へスケジュール変更となった幼少時代の真弓とハラボテは、牢屋のなかであいかわらずキチンと正座しているネメシスを発見。
ネメシスが牢屋暮らしになったのは、真弓達が生まれ出るより前。
しかし真弓は父のタツノリから、弟のサダハル=ネメシスのことは「とても優しくてイイ人だ」と聞かされていました。
美しきかな兄弟愛。
サダハルも今のネメシスのようにはキン肉族を恨んでおらず、自分が表に出る事で国がふたつに割れ、兄タツノリと争うことになるくらいなら、いくらでもトイレとローソクと机と茣蓙しか無い牢屋で姿勢正しき正座生活を続けていく所存。
だが、真弓が王になったとき、自分のようなかわいそうな者がひとりもいないようなキン肉族を作ってくれと幼い真弓たちに託すサダハルでした。
その言葉を胸に刻み、サダハルという優秀な人材を牢にぶち込んだあげく死刑判決、サダハルの写真を見て涙流す一般市民も死刑判決する腐ったキン肉族を、タツノリ・真弓の二代に渡ってかなり浄化してきたのだと真弓。
ここだけ切り取るととてもイイ話なんですけど、スグルをブタと間違えて地球に投げ捨てたり、あまりにもブサイクだったので何度も首をしめかけたりしましたよね真弓。
あと王位争奪編の偽王子たちもほとんどかなり貧困生活でしたし。
サダハルが望んだキン肉族はスグルが完成させると豪語してた真弓ですが、スグルの負担大きそう。
お目が高い読者諸君にはキン肉族の浄化の大半はタツノリのおかげだったのではないか?と疑心に思うのもやむなしですが、サダハルに関してはたしかにとてもイイ人だったことが窺い知れます。
それなのに…
それなのに…どうしてそんなひどいことをサダハル様ー!?
真弓、涙の訴え。ハラボテも思わずもらい無き。
サダハルおじさんだった頃は確かに幼少時の真弓たちに優しい言葉をかけていたことを認めるし、「当時はそう信じていた」とネメシス。
…しかし
「しかしそれは間違いだった」
おや? ネメシスのようすが…
キン肉マン 56巻
ゆでたまご(著)
「今は潰すことしか考えていない」
物騒なフォントに物騒な顔で豪語するネメシス。
あンれえ? 敵側だけど育ちの良さが隠しきれていない感じがこれまでのネメシスだったのに、なんかすごい悪人ズラに。
武道さん、部下の教育間違ったんじゃないかなぁあ?