アオイホノオ 15巻 島本和彦 他人の正解に乗るのでは無く…自分の正解に乗りたい

アオイホノオ 15巻 島本和彦 他人の正解に乗るのでは無く…自分の正解に乗りたい

新谷かおる先生って男性の方だったんだ… 今日まで知らなかったなあ。

あ、スーパーファミコンの「エリア88」はすっごいやりました。

 

アオイホノオ 15巻 アオイホノオ 15巻

第15巻収録話
第85章
第86章
第87章
第88章
第89章
第90章

 
どの辺がフィクションで、どこに実話をどさくさにねじ混んでるんだろ?という予想が楽しい本作。

今回も…というか、新谷かおる師匠でてますやーん。島本和彦の師匠ですやーん。

フィクションだけど師匠すごい逃げてるー バイクで編集者から逃げてるー フィクションだけどー

今は時代的なものもあってか見なくなりましたけども、昔のマンガだとマンガ家が編集者からのキビシイ原稿の取り立てからなんとしても逃げようとするネタはちょくちょく目にましたなあ。

 
前回、小学館の授賞式に参加したホノオは壁の薄いホテルで一泊。

偶然隣に泊まっていた、『塀の上のバイオリン弾き』で自分より上の賞を貰ってた知丹新生(ちたんにうむ)さんと朝食をとりつつ、マンガを取り組む姿勢が合わなかったり、いつものように何となく疾走感は伝わる言葉を放ってみたり、最後は落ち込んで慰められていたり。

この知丹新生さんのモデルはおそらく『縁の下のバイオリン弾き』の有美新生(あるみにうむ)先生ですね。

最初、北谷新生(ちゃたんしんせい)とか、そういった名前の先生を島本先生がもじってて、沖縄の方かな?とか思ってたんですけど、ネタ元の方も“アルミニウム”って。

『縁の下のバイオリン弾き』という作品タイトルからは、とても爽やかな新緑の香りが漂う作品イメージ…

 
か!

 
「ガラスの仮面」のような、時としてライバルを蹴落として前に進まなくてはならない、生き残りを賭けた厳しい弦楽器界の側面を描写した作品かと思っていたんですが、ウィットな作者名のおかげでまったく作品のジャンルが予想できなくなりました!
検索しても情報が見つからないしなあ。

『縁の下のバイオリン弾き』は、1982年の週刊少年サンデー3・4号に掲載されてて、国立国会図書館・川崎市市民ミュージアム・明治大学米沢嘉博記念図書館・京都国際マンガミュージアムにそのサンデーは保管されてるみたいっすよ? 行って読めるかどうかは知らないですけど。

 
ホノオが大阪に帰る新幹線に乗って見ず知らずのオバチャンから高い位置から説教喰らっていた頃、嫌だけど後輩に取られたくなくてホノオの担当を引き受けてた横山は、やっぱり感性が合わないと三上に担当を押しつけていました。うわぁ。

高いオバチャンの「それだけは…それだけは言わせてもらいます」がナゼかこの巻で一番クリーンヒットしてしまった。
「どうでもいいけど」から始まる歌い出しに通ずるものがあるなあ。

 
場面はもうひとつの物語「DAICON FILM」メンバーに移って、庵野・赤井らが「DAICON4」をほっぽって東京のアニメ会社に行く話…に見せかけ、東京に行くのは山賀のみ。

最初は肝を冷やしていた岡田でしたが、東京に行くのが山賀だけ。と知って建前の台詞で隠せない本音丸出しの顔。好きに東京行ったらええやんか。

 
東京の友人の下宿に一方的に自分の荷物を送りつけ無理矢理寝床を確保した山賀は、アニメスタジオ「アートランド」にいって創業者の石黒昇監督にご挨拶。

庵野くんでもない。赤井くんでもない。 じゃあ……キミは誰なんだ!?

絵は描けない。運転はできない。 じゃあ何が出来るんだっ! 君はっ!?

何もできません!!

 
すごいフィクションだあ。実際同じ事やったら文鎮投げつけられそう。

でもそんな山賀を叩き出したりせず、仕事机を用意してくれる石黒昇監督。やさしい。

このマンガはまごう事なきフィクションなんでしょうけど、ここから「超時空要塞マクロス」が生まれるのかぁ。

 
ふたたびホノオの担当編集者を任された三上は、やな笑顔で締め切りを守る姿勢を微塵もみせない新谷かおる先生に苦戦中。

妻で少女漫画家の佐伯かよの先生も同じようなスタイルでダブルが良く効く。

 
そんな二人に振り回されっぱなしの三上ですが、さすがホノオの原稿を拾い上げた男だけあってホノオと感性が同じくする「かわいそうな頃のあだち充をこよなく愛する」同志。

相変わらずあだち充先生に厳しい。というかあだち充先生の心が広い。でかい。

 
「あだち充の女の子のマネは正解」

されど

「他人の正解に乗るのでは無く…自分の正解に乗りたい」

と言い放つホノオ。

自分が手塚治虫先生、石ノ森章太郎先生、松本零士先生風の絵なのは原点だからそれは良い事らしい。

「その影響なのかどうかわからんが…」と前置きして、三宅デスクから「絵が古い」と丁寧に2回指摘されてました。

 
アオイホノオ 15巻
アオイホノオ 15巻
島本和彦(著)
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年明け1982年。

ホノオのデビュー作が掲載している増刊少年サンデーが発売され、「いい表紙だよ高橋留美子」と相変わらず無礼に褒めたあと増刊少年サンデーを購入するホノオ。

プロになった喜びを噛みしめながら本屋をでたところで次回です。

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